573618 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

頑張れ東北!みちのくの光は消えず~2003.1.1

頑張れ東北!みちのくの光は消えず~2003.1.1

004「人を殺すための予算ではなくて」

2016年6月26日のNHK「日曜討論」で、所得の再分配が議論された。正社員と派遣社員の賃金格差問題などについて、自民党の稲田朋美政調会長と民進党の山尾志桜里政調会長が交互に発言。その次に 共産党の藤野保史政策委員長が2016年度予算で初めて防衛費が5兆円を超えたことに触れ「軍事費が戦後初めて5兆円を超えましたけど、人を殺すための予算ではなくて、人を支えて、育てる予算を優先していく.」と主張した。
 稲田「そういうのは言い過ぎですよ、日本を守るためですから。全然あべこべ」
 石田祝稔・公明党政調会長「まず、さっきの取り消した方がいいですよ。人を殺すための予算だなんてねぇ…それはねぇ、大問題ですよ」
 藤野「軍事費ですよ!」
 石田「自衛隊が違憲と言っている共産党だから分からなくもないんだけれども、人を殺す予算というのは、これは取り消したほうがいい、そう思いますよ。これは御党のためにいっておきますよ」
 稲田「そうですねー」
 藤野「軍事費じゃないですか」
その後も
 下地幹郎・おおさか維新の会国会議員団政調会長「防衛予算を人を殺すための予算、というのは訂正したほうがいい」
 和田政宗・日本のこころを大切にする党政調会長「まず、人を殺す予算というのは、政治家の発言としてまずいと思う。国防というものは、国民の命を守るためにあるわけで、戦争はしないというのは、日本国民であれどの国の政治家も思っている。決して人を殺すわけではない。国民の命を守るために国防がある」
などと発言を非難する声が相次いだが、藤野が発言を訂正したり取り消したりすることはなかった。
 それでも、放送後は流石にまずいと思ったか、自身のツイッターとFBに「この発言は、安保法制=戦争法と一体に海外派兵用の武器・装備が拡大していることを念頭においたものでしたが、テレビでの発言そのものはそうした限定をつけずに述べており、不適切であり、取り消します」と書き込んだ。
 その後、安倍晋三首相はFBに「耳を疑いました」とした上で、「国民を守る為昼夜分かたず汗を流す自衛隊員やその家族に対する侮辱であり、憤りを感じます」「もっとも志位委員長も『自衛隊は憲法違反、将来解散する。だけど災害時には活用するし防衛出動もさせる。』との趣旨をテレビで述べ顰蹙をかっています」「そんなご都合主義が通るはずがありません。全く無責任です。あくまで共産党と共同歩調をとる民進党も同じです。この無責任な民進党、共産党に日本の未来を託すわけにはいきません」と非難した。



 かつては、民主党政権のS官房長官が自衛隊を「暴力装置」と発言したことがある。俳優上がりのY参院議員が自衛隊の任務を「人殺しの訓練」と表現したこともある。政治家のコトバがここまで軽くなると、国民の気分は重くなる。


© Rakuten Group, Inc.